適切な調査かつ、確かな診断から得た結果をもとに、補修・改修に使用する材料や工法選定を行い、確かな技術をもって施工いたします。
1.前処理
脆弱化している打放しコンクリート面・モルタル面・砂落ちの見られるリシン面など、表面の粉状化した部分は集塵機付サンダー等でケレンを行います。
2.鉄筋部の処理
脆弱部分を斫り、錆びた鉄筋のまわりは入念に斫り、ディスクサンダー・ワイヤーブラシを用いて錆を落とします。
3.洗浄・清掃
コンクリート面の処理が終わったら高圧水で洗浄します。
4.アルカリ性付与剤・塗布型防錆剤の塗布
アルカリ性付与材・塗布型防錆剤を刷毛又はローラーブラシ等でコンクリート面に充分浸透するように均一に塗布します。
5.防錆処理
エポキシ樹脂系錆転換型防錆剤又はSBR系防錆セメントペーストを腰の強い刷毛を使って、露出した鉄筋及びその周辺に叩き込むように塗り付け、一回の塗り厚は1~2㎜となるようにします。
6.埋戻し・下地調整・完了
埋戻材(ポリマーセメントモルタル)を用い、欠損部分の底まで強く押し付けるように塗り込みます。埋戻し部分の深さが大きい場合は数回に分けて埋戻します。その後の下地調整・保護層としてSBR系セメントペーストを全面に塗り、劣化防止層を形成します。